レンタルサーバーは、いわゆるウェブホスティングサービスに当てはまります。現在このページを見ている方の多くは、アフィリエイトも合わせてビジネスをオンラインで展開したいと思っている方がほとんどだと思いますが、インターネットを通じてビジネスを展開するためには、WEBサイトをはじめとしたデータそのものを『サーバー』と呼ばれるコンピュータに保存し、それをインターネット上に公開する必要があります。
自前でサーバーを立ち上げるという選択肢もありますが、安定した稼働を望むなら自前のサーバーは手間と費用がかかりすぎるため、得策とは言えません。そこで登場するのがレンタルサーバーというウェブホスティングサービスです。この場合のウェブホスティングサービスは、主にビジネスをオンラインにするためにレンタルサーバーサービスを運営する企業のサーバー上のスペースを『間借りする』と考えればわかりやすくなります。
冒頭でトランクルームの話を例に挙げたのは『サーバー(のスペース)を間借りする』というイメージをしやすくするためでしたが、レンタルサーバーは単に借りる人だけのためのスペースではなく、そこに保管されたデータをインターネットにアクセスできるすべての人に公開する、という意図も含まれています。
レンタルサーバーにはいくつか種類があり、種類によって費用も異なります。そのため目的に合わせたレンタルサーバーを契約する事が必要となりますが、ここではおおまかにレンタルサーバーの費用について、アフィリエイターや個人事業主、中小企業の場合を前提に解説します。
各社とも異なる料金設定となりますが、おおまかに月額料金を1000円未満と1000円以上に分けると選別がしやすくなります。1000円未満が安い、1000円以上が高い、といった感じです。
初期契約時の期間によって月額料金が変動する場合があります。
例えば前払いで3か月の場合と3年(36ヶ月)の場合が選択できる場合、3ヵ月契約なら月額1200円、3年契約ならその半額の600円になる、という場合もあるので、各社の料金設定には注意が必要です。
おおまかに、共用サーバー、専用サーバー、VPSサーバーに分けられます。以下、各サーバーの種類について簡単にわかりやすく解説します。
共用サーバーとは、一つのサーバーを契約者全員で一緒に使うイメージとなります。そのため、同じサーバーを利用している『誰か』のサイトが膨大なアクセス数を記録した場合、『あなた』のサイトの機能(表示速度、挙動など)が一時的または持続的に遅くなることもあります。
ただし、そもそもそのサーバーのスペックが高い場合にはそれほどの負荷を感じる事無く利用できる場合もありますし、スペックが低いと明らかな機能ダウンを体感する事もあるため、共用サーバーを選択する場合にはそのレンタルサーバー会社の公開しているサーバースペックを検討する必要があります。
例えば当サイトは共用サーバー最王手のエックスサーバーで運用しています。他にも複数サイトを10年以上にわたって運営していますが、これまで一度も機能低下等を体感したことはありません。また、初期契約時に3年契約をすればこれまでの最安で月額660円で契約できるため、最安値で安心の高スペックサーバーを利用する事ができます。
次に専用サーバーについてですが、その名の通り契約者専用のサーバーとなるため、他者にその機能が依存する事はありません。ただし費用は高くなるため、費用対効果を検討する必要があります。共用サーバーでも同じようなパフォーマンスが期待できるのであれば、コストパフォーマンスは共用サーバーの方が高くなります。
最近利用が急増しているのがVPSサーバーです。
一般的にVPSサーバーは共用サーバーよりコスパが高いと言われますが、VPSサーバーはある特定の目的を持っている場合に選ばれる場合が多いのではないかと思います。例えばマインクラフトをはじめとしたゲーム用サーバーや、オンラインストレージ用途(開発、ストリーミング等)といった場合が挙げられます。
Conoha WingのVPSサーバーは確かに費用が安価でコスパが高いですが、VPSでの用途が無いのであれば、費用的には共用サーバーのみ対応のエックスサーバーと遜色ありません。エックスサーバーはそもそもサーバースペックが高いため、VPSでなければならない理由が無いのであればコスパの高い共用サーバーです。
ここではレンタルサーバーについておおまかな解説をしましたが、↓の記事ではサーバーの用途も含めて、具体的にどのレンタルサーバーが良いのか各レンタルサーバー会社の実名を挙げて紹介をしていますので、参考にしてください。
]]>まず初めに、エックスサーバー、さくらのレンタルサーバ、ロリポップを比較対象としてピックアップした理由は、WordPressサーバーシェア率において、2022年3月現在では1位エックスサーバー、2位さくらのレンタルサーバ、3位ロリポップとなっているからです(シェア率調査は“host advice”を参考)。
以下、この3社を比較することでレンタルサーバーの選び方を解説していきます。
レンタルサーバーを契約してWordpressでWEBサイトを制作する、という目的に絞ってみた場合、レンタルサーバー選びの基準となるポイントは↓のようになります。
以下、各社の比較をおおよそ同じような仕様の↓のプランで比較してみることにします。
エックスサーバー | スタンダードプラン | 容量300GB、無料SSLあり、転送量無制限、マルチドメイン無制限 |
---|---|---|
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 容量300GB、無料SSLあり、転送量無制限、マルチドメイン200個 |
ロリポップ | スタンダード | 容量300GB、無料SSLあり、転送量無制限、マルチドメイン200個 |
まず月額費用についてですが、月額費用が1000円未満の場合は安い、1000円以上の場合は高いといった感じで線引きすると、比較がしやすくなります。基準となる月額費用、初期費用の有無は↓の表のようになります。
エックスサーバー | 1320円 | 初期費用あり:3300円 |
---|---|---|
さくらのレンタルサーバ | 524円 | 初期費用なし |
ロリポップ | 880円 | 初期費用あり:1650円 |
月額費用では、さくらのレンタルサーバとロリポップが1000円以下となり、最安値はさくらのレンタルサーバとなります。エックスサーバーは1000円以上となり、月額費用の面では他社より割高となります。また、初期費用はさくらのレンタルサーバだけが無料のため、結果としてはさくらのレンタルサーバがもっとも安価で、エックスサーバーがもっとも割高ということになります。
ただし、この1000円という線引きについては『長期契約』を考慮すると変わってきます。↓の表は、長期契約(または一定期間の一括払いも含む)をした場合の比較表です(2022年4月現在)。
エックスサーバー | 495円~/月額 | 36ヵ月(3年)契約の場合 |
---|---|---|
さくらのレンタルサーバ | 436.5円~/月額 | 年間一括払いの場合の月額換算値 |
ロリポップ | 440円~/月額 | 36ヵ月(3年)契約の場合 |
初期費用を36ヶ月で割った場合、エックスサーバーは一ヶ月あたり91.6円、ロリポップは46.8円となり、初期費用を含めた差額でも最大でおおよそ150円ほどとなります。
つまり、長期契約をすることで各社とも差額はほとんど無くなってしまうのです。月に缶ジュースを一本買うくらいの差、ですね。長期契約をするのであれば価格は比較対象とはなりにくくなりますので、他の比較が必要となってきます。
なお、最新の月額費用および月額費用については、キャンペーンの有無によっても変わってきますので必ず↓で直接ご確認ください。
レンタルサーバー比較
レンタルサーバーの契約を考えているのであれば、独自ドメインの取得と運用もセットで考えている場合も多いはずです。レンタルサーバーの契約特典として、独自ドメインの取得費用や維持費用が無料になる場合がありますので、必ずチェックするようにしましょう。↓は、各社の独自ドメインの取り扱いの比較表です。
エックスサーバー | ①特定ドメインの取得費用が無料 | ②特定ドメイン一つまで維持費用が永久無料 |
---|---|---|
さくらのレンタルサーバ | ①取得費用は有料 | ②更新費用は有料 |
ロリポップ | ①特定ドメインの取得費用が無料 | ②特定ドメイン一つまで維持費用が永久無料 |
特定ドメインとは、一般的な『.com』『.net』などのドメインで、『.or.jp』などのドメインは除きます。また、エックスサーバーではサーバー契約自体に独自ドメインの取得と更新費用の永久無料特典がついていますが、ロリポップではクーポン適用という条件があるため、所定の手続きをしていないと無料とならないことに注意が必要です。最新の情報については、キャンペーンの有無によっても変わってきますので必ず↓で直接ご確認ください。
レンタルサーバー比較
サーバーの性能とは、主にハードウェアのスペックがどれくらいか、という話になります。わかりやすく言えば、普段はもちろんのこと、PV数が増えた場合にも安定した表示速度を保てるのか、という話になります。
具体的には、各サーバーのCPUは何を採用していて、メモリはどれくらいで、ハードディスクはSSDかどうか、という点が重要になってきます。
当記事を執筆するにあたり↑の点を調べたところ、サーバーの仕様については何が最新の情報なのかの特定ができず、また、より専門的な話になってしまうため、仕様の詳細についてはデマ情報になってしまうリスクから。当面掲載をやめることにします。ただ、現時点では各社ともSSD仕様に変更しているのは確かなようで、従来よりも性能が向上しているのは確かなようです。
キャンペーンの有無・内容はとても大切です。各社とも、具体的な内容としては主に↓のようになります。
これまで各社のキャンペーンの経緯を見ていると、初期契約期間の月額費用が割引となるキャンペーンが特に多くあるように思われます。次に初期費用無料や、独自ドメインの取得費用や更新の無料、それが適用される独自ドメインの数に関するキャンペーンが多くある傾向にあります。また、各キャンペーンが開催される期間は2週間~1ヶ月ほどが多いように思いますので、↓から最新の情報を確認するようにしてください。
一般的にVPSサーバーは共用サーバーよりコスパが高いと言われますが、そもそもコスパというよりは、ある特定の目的を持ってVPSサーバーを選ぶ場合がほとんどだと思います。例えば、個人、趣味の用途ではマインクラフトなどのオンラインゲーム用のサーバーの設置、家族の映像や画像のオンラインストレージ・ストリーミングサーバーなどの用途、ビジネスであれば開発環境としての利用やファイルサーバーの設置、ECサイトの構築などが挙げられると思います。
ここではWordpressでウェブサイトを作ることを目的としてのサーバ―選びを目的としていて、それゆえに特に共用サーバーで問題ないと思います。が、Wordpressに対応しているのであれば、VPSの方が最低限の知識と準備が必要となるものの、基本的にはどちらでもいいと思います。
ここまで紹介してきたレンタルサーバー選びのポイントですが、VPS対応サーバーも加えると内容が少し異なってきます。↓はここまで紹介した各社のVPSサーバーへの対応となりますが、VPSサーバーが前提となるのであればConoha Wingというレンタルサーバーサービスが加わる一方で、VPSに非対応のエックスサーバーは候補から外れます。
エックスサーバー | 非対応 |
---|---|
さくらのレンタルサーバ | VPS対応 |
ロリポップ | VPS対応 |
Conoha Wing | VPS専用レンタルサーバー |
また、VPS対応サーバーの料金もここまで紹介してきたものとは異なってくるため、詳細については↓でご確認ください。
レンタルサーバー比較
ここまで紹介してきたレンタルサーバーの比較ですが、WordpressでWEBサイトを制作するという目的において私が一番お勧めするのはエックスサーバーです。国内シェアNo1で17年以上の運営実績を持ち、安心して使えるのはもちろん、さくらのレンタルサーバとロリポップ双方のいいところも兼ね備えています。当サイトもエックスサーバーで運用していますが、PV数が増えてもこれまで読み込み速度が遅いといったことも特に感じたことはありませんし、私はすでにエックスサーバーを10年以上運用していますが、これまで何のトラブルもなく、サポート体制も万全で、安心してブログに集中できます。
ただ、だからといってさくらのレンタルサーバやロリポップを否定する気も全くありません。重視するポイントは個人によって異なるため、何が自分にとって優先度が高い項目なのかを見極める必要がありますし、用途によってはVPSサーバーという選択肢もあるため、何がしたいのか、今後の目的は何かを吟味する必要もあります。
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